社会保険労務士 試験info>社会保険労務士の難易度

試験の難易度は?

社会保険労務士を含め、国家試験の難易度は、合格率で比較してみると、ある程度の難易度がわかります。

しかし、それ以外にも、必要な勉強時間、試験内容で比較すると、もっと難易度がわかりやすくなります。

合格率からみた難易度

国家資格である社会保険労務士は、他の公的資格や民間資格に比べ、全体的にレベルが高いので、資格全体から見ると、かなり難易度が高くなります。

代表的な国家試験をいくつか比較してみると、その中で社会保険労務士は、中レベルの難易度といえます。

<平成20年の主要な国家試験の合格率|難易度>
資格名 合格率 難易度
司法試験 *1.5% AAA
司法書士 3.4% AA
行政書士 6.5%
土地家屋調査士 8.0%
弁理士 5.9%
公認会計士 17.1%
社会保険労務士 7.5% A
不動産鑑定士 16.2%
税理士 10.1%
宅地建物主任者 15.8%

*司法試験は、平成20年度から新制度スタートしたため、
  平成19年の合格率です。

勉強時間からみた難易度

試験に合格する知識を習得するまでには、各資格とも一定の勉強時間が必要です。

たとえ、合格率が厳しく難易度が高くても、勉強時間が少なくてすむ資格では、集中的な勉強で、合格の可能性が高くなるといえます。

社会保険労務士をはじめ、主要国家資格の目安となる勉強時間を、比較すると次のようになります。(あくまで、一般的なもので、職業や知識の程度によって、違ってきます。)

 ・司法試験・・・非常に難易度の高い試験で、時間の目安はありません。
 ・司法書士・・・約3,000〜4,000時間
 ・行政書士・・・約600〜700時間

 ・土地家屋調査士・・・約1,200〜1,700時間
 ・弁理士・・・約3,000〜4,000時間
 ・公認会計士・・・約2,500〜3,500時間

 ・社会保険労務士・・・約800〜1,000時間
 ・宅地建物主任者・・・約200〜300時間
 ・不動産鑑定士・・・約1,500〜2,000時間
 ・税理士・・・約1,800〜2,200時間

試験の内容からみた難易度

最後に試験の内容から、難易度を比較してみると、筆記のみでなおかつ論文試験がない方が、難易度が低くなる傾向があります。

また、試験科目全てについて、合格ラインの得点を取らなければならない試験と、そうでない試験では難易度も当然違ってきます。

例えば税理士の場合は、5科目の合格が必要になっていますが、一度合格した科目は無期限に有効になり、何年かけても5科目に合格すればよいので、比較的難易度は低くなります。(それでもレベルは高いのですが)

ちなみに、社会保険労務士は、8科目全てに合格ラインが設定されており、満点の60〜70%の得点が必要です。詳細については、社会保険労務士の合格ラインをご覧ください。

 ・司法試験・・・筆記試験(短答式と論文式)+口述試験
 ・司法書士・・・筆記+口述
 ・行政書士・・・筆記(短答式+記述式)

 ・土地家屋調査士・・・筆記+口述
 ・弁理士・・・筆記(短答式と論文式)+口述
 ・公認会計士・・・筆記(短答式と論文式)+口述

 ・社会保険労務士・・・筆記
 ・不動産鑑定士・・・筆記(短答式と論文式)
 ・税理士・・・筆記
 ・宅地建物主任者・・・筆記

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