社会保険労務士 試験info>社会保険労務士とは

社会保険労務士とは

社会保険労務士とは、雇用者の採用をはじめとして、その労働環境から退職までの、労働条件や社会保障、年金などを総合的に扱うプロです。

といってもこれだけでは、具体的な社会保険労務士の仕事の内容が、わかりづらいので、具体的な例を見てみましょう。

例えば、会社に就職する場合、まず会社と雇用者の間に、雇用契約が結ばれます。

この雇用契約は、労働基準法や労働安全衛生法によって、雇用者を保護するための最低条件や、 安心して働けるように職場の安全や環境を整えることを、雇用主に義務を負わせています。

また、万一の失業に備えるために、雇用保険への加入や老後の生活資金に大切な、厚生年金や国民年金への加入、 そして、健康保険についても法律で定められています。

つまり、人が社会で働くときの、様々な権利と義務が法律によって決められており、私達が安心して働けるような仕組みに、なっているわけです。

社会保険労務士は、このような仕組みをプロの立場から関与して、各種の書類の作成や代理業務、あるいは労務管理の相談、 アドバイスを行なうのが、主な仕事になっています。

これは、会社に勤務するサラリーマンやOLだけでなく、個人事業主の元で働く従業員も、先に出てきた各種の法律で、保護されています。

まさに社会保険労務士は、社会で働く人全てが関係してくる労働、年金、保険、雇用のアドバイザーといえるわけです。

特に最近は、年金問題が大きな社会問題になり、社会保険労務士の役割が大きくクローズアップされています。

また平成19年からは、従来の社会保険労務士の業務に加え、労働者と雇用主の間に労働紛争が起ったときに、これを解決するための代理業務が行なえる、
特定社会保険労務士」の資格が新設されました。(従来は、このような司法的業務は行なうことができませんでした。)

これによって、社会保険労務士および特定社会保険労務士の役割が、ますます重要になってくることが予想されてます。

次ページ→ 社会保険労務士になるには