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社会保険労務士の年収・収入

一口に年収収入)といっても、独立開業する「開業社会保険労務士」と、会社に勤めている「勤務社会保険労務士」では違いがあります。

開業社会保険労務士は、営業力によって年収・収入には、かなり開きがでてくるのが現状です。

一方、勤務社会保険労務士は、基本給の他に資格手当が支給される場合が多く、一般の社員より年収・収入では優遇されています。

開業社会保険労務士の年収・収入

厚生労働省の統計では、開業社会保険労務士の平均年収・収入は、2005年で約550万円、2006年で約450万円となっています。

この金額は推定値のため、あくまで平均的な年収・収入で、200万円程度の収入しかない社会保険労務士の方もいれば、1,000万円を超える収入がある社会保険労務士の方もおられます。

開業社会保険労務士の場合は、なんと言っても新規のクライアントを見つける新規開拓が必要で、これによって大きく年収・収入が変わってきます。

通常、開業してから1年〜2年間は、年収100万円〜200万円が普通で、貯蓄を崩しながら、新規のクライアントの開拓に、重点を置くケースが多くなります。

開業2年〜5年には、徐々にクライアントも増え、年収も300万円〜600万円が目安となり、開業4年〜5年で年収600万円に達すれば、開業社会保険労務士として、一応成功したと考えてよいでしょう。

そして、5年目以降は、特定社会保険労務士の取得や労務相談・指導などのコンサルティングによって、年収1,000万円〜2,000万円の収入を得ることも、けっして不可能ではありません。

もちろん、社会保険労務士それぞれケースバイケースですので、以前勤めていた会社の関係で、開業当初から複数のクライアントが確保できる場合などは、年収・収入面でも恵まれたものになるでしょう。

いずれにしても、開業社会保険労務士を目指す場合は、
1.新規クライアントの開拓
2.労務コンサルティング(いわゆる3号業務)による報酬アップ
3.特定社会保険労務士の取得

が、年収・収入アップのカギになります。また、社会保険労務士の関連資格である、司法書士や税理士を取得しておけば、幅広い業務が行なえますので、かなりの収入が期待できます。

勤務社会保険労務士の年収・収入

先にあげた、開業社会保険労務士を年収・収入面から見ると、開業当初はかなり厳しい面があるのも事実です。

このため、収入に不安がある独立開業ではなく、会社の総務部や人事部で働き、社会保険労務士の資格を活用しているのが、勤務社会保険労務士の方です。
(実際、社会保険労務士の合格者の約1/3は、会社に勤務されています。)

一般的に、社会保険労務士の資格があると、基本給の他に月額10,000円〜50,000円ほどの手当が、別途支給されます。(会社によって、手当は変動があります。)

この場合、一般社員の平均的な年収・収入に加え、資格手当が年間12〜60万円+アルファ(ボーナス査定もアップ)となります。

その上、会社の不振によるリストラの備えにもなり、収入をあまり心配することなく、自分の能力を発揮できるわけです。

将来的に、独立開業を考えている場合は、会社に勤めているときから、人脈を広くすることを心がけておけば、万一のときでもあわてることがありません。

また在職中に、税理士や行政書士、司法書士などの、社会保険労務士の関連資格を取得しておけば、年収・収入面だけでなく将来設計も安心です。

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